遅かれ、早かれ。

Blonde on Blonde (Reis)

Blonde on Blonde (Reis)

1993年、僕は大学進学の為に名古屋駅に降り立ちました。

世間知らずの18才。しかも親は病床にて余命幾ばくもなく、飯田線豊橋まで行ってそこから新幹線で名古屋駅へ・・という不経済的かつ非効率的な方法で目的地に辿り着きました。

しかも電車のチケットをJTBで予約して(・∀・)



僕が名古屋駅に降り立った二ヶ月後に親は亡くなりました。

先の見えない不安な日々を支えてくれたのは高校時代の同級生だった彼女と


当時、到来したばかりのセカンド・サマー・オブ・ラヴの余波「レイヴ」でした。


キッカケすら忘れてしまったけれど初めてレゲエバーでDJを始めてもう18年も経ってしまいました。

家庭の事情で飯田に帰ってきてから鬱々としていた僕のために

DJが出来る場所を探してくれたのも件の元彼女でした。


あれから10年。僕は離婚を経験し、今ここにいます。


「遅かれ、早かれ、彼女は気づくだろう。僕がそれに近付こうと必死だったことに」